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症例X

早稲田通り心のクリニック院長・小栗康平による,USPTの入門書。間口は広く,内容は奥深いと評判です。USPT開発の経緯,憑依霊と精神医学との関係,内在性解離(潜在意識下人格)の理論解説,豊富な症例呈示による人格統合の過程,USPTによる過去世療法・未来世療法など,内容は多岐にわたっています。

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2017年9月15日

新体制のお知らせ・2017年

 USPT研究会は,2017年9月12日より以下の新体制となりました。新たなメンバーとともに,これまで以上に解離性障害の研究と臨床実践に力を注いで参ります。今後ともよろしくお願いいたします。

USPT研究会 役員(2017年9月12日現在)

理事長 新谷宏伸 (本庄児玉病院)
副理事長 古田博明 (真珠園療養所)
十寺智子 (日本ホリスティックアカデミー)
理事 小栗康平 (早稲田通り心のクリニック)
宮地文也 (近藤診療所)
花井英男 (瑞穂CBT相談室)
黒崎成男 (中泉メンタルクリニック/リワークデイケアぐんま)
山本貢司 (田園調布カウンセリングオフィス)
大友理恵子(黒崎中央医院)
顧問 萩原 優 (イーハトーヴクリニック)
松薗りえこ (アマラクリニック表参道)
(2017年9月12日現在)

2017年8月20日

第3回USPTワークショップ(福岡)開催のお知らせ

 2017年9月3日(日)に、福岡県で第3回USPT研究会ワークショップが開催されます。

 デモンストレーションや質疑応答などの 即興性が高いプログラムをのぞけば、今年4月に東京で開催した第2回ワークショップと、7割がた共通した内容となります。臨床に活かせる実践的手技を学ぶために貴重な場だと思われますので、ご検討ください。今回も,守秘義務を負う医療職・心理職が対象となります。

 参加を御希望される方は,お手数ですが,USPTメディカルネットワークのメーリングリストへのご登録をお願いいたします。

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第3回USPT研究会ワークショップ(福岡) 概要

【日程】 2017年9月3日(日)
     (9:20受付開始,10:00開会,16:30閉会 予定)
【会場】 サンレイクかすや
【定員】 50名(8月20日現在、残席10席程度となっております)
【会費】 USPTメディカルネットワークML会員 7,000円
     (ランチ懇親会を含む税込額です。学生は 4,000円)

第27回ブリーフサイコセラピー学会 発表報告

 2017年7月30日(日)、第27回ブリーフサイコセラピー学会 松山大会で、USPT研究会理事長の新谷宏伸医師が一般演題の発表を行いました。

 愛媛県でのブリーフサイコセラピー学会全般の模様、および新谷医師のUSPTに関する発表について、CBTセンターのブログで詳しく紹介されています。

CBTセンター ブログ

2017年6月 8日

第113回精神神経学会

 2017年6月22日(木)から24日(土)にかけて,第113回日本精神神経学会学術大会が名古屋国際会議場で開催されます。

 6月24日(土)の10:40~12:40に,シンポジウム「解離性同一性障害の診断と治療 ―実臨床の勘どころとピットフォール―」が行われます。その中で,USPT研究会理事長の新谷宏伸医師が司会およびシンポジストとして,同じく理事の小栗康平医師がシンポジストとして,それぞれ登壇します。

第113回日本精神神経学会学術大会 公式サイト

2017年3月 6日

第2回USPTワークショップ(東京)開催のお知らせ

 1月の名古屋市立大学でのワークショップは,USPTという治療法の(1)理論と(2)実践方法を,解離性障害の治療法を学びたい臨床家に伝える目的で開催いたしました。経験と熱意を備えた治療者に集まっていただいたことは,USPT研究会にとって大きな収穫となりました。

 名古屋開催のあと,東京都内でのワークショップ開催の要望が高まったことに応え,2017年4月23日(日)に、東京(大田区産業プラザPiO)で、USPT研究会主催の第2回USPT研究会ワークショップ開催を決定いたしました。今回も,守秘義務を負う医療職・心理職が対象となります。

 デモンストレーションや質疑応答などの 即興性が高いプログラムをのぞけば、先月名古屋で開催した第1回ワークショップと、7割がた共通した内容となります。臨床に活かせる実践的手技を学ぶために貴重な場だと思われますので、ご検討ください。

 参加を御希望される方は,お手数ですが,USPTメディカルネットワークのメーリングリストへのご登録をお願いいたします。

メーリングリスト登録はこちらから

第2回USPT研究会ワークショップ(東京) 概要

【日程】 2017年4月23日(日)
     (9:30受付開始,10:15開会,16:30閉会 予定)
【会場】 大田区産業プラザ PiO
     http://www.pio-ota.net/access/
(京急蒲田駅より徒歩約3分)※ 品川駅や羽田空港から近い立地のため,遠方からのアクセスも良好です
【定員】 48名程度(先着順となります)
【会費】
     USPTメディカルネットワークML会員 5,000円
     ML会員 学生(医療系・心理学系) 2,500円
     ML非会員  7,000円

2017年2月10日

解離の定義・原因・目的 1

「解離」の定義

 心理学的・精神医学的症状(あるいは現象)を過不足なく定義づけするのは,非常に難しいことです。Janetが提唱して以来,「解離」という用語もまた,さまざまな研究者・治療者が,各自のモデルにもとづいて述べられてきました。ここではまず,国際的診断基準である,ICD-10とDSM-5における「解離」の定義を見ていきましょう。

 解離は,ICD-10によると,「過去の記憶,同一性と直接的感覚の意識,そして身体運動のコントロールの間の正常な統合が一部ないしは完全に失われた状態」と定義されています。

 また,DSM-5では,「意識,記憶,同一性,情動,知覚,身体表象,運動制御,行動の正常な統合における破綻および/または不連続」とされています。

 平たくいえば,解離は「通常は1つのまとまりになっている人間の心の働きが,まとまりを失った状態」を指します。

「解離」の原因・目的

 そう聞くと,おそらく「どうしてそんな状態になるの?」「なぜ,そうなる理由について,定義では触れていないの?」「記憶の破綻が解離なら,認知症も解離なの?」「同一性(自分がたしかに自分であるという感覚)や意識の破綻が解離なら,役になりきっている役者や,ビートルズのコンサートで失神したファンも解離なの?」など,さまざまな疑問が湧いてくることでしょう。

「どうしてそんな状態になるの?」
「なぜ,そうなる理由について,定義では触れていないの?」

 ...これについては,触れていないわけではなく,DSM-5を読み進めていくと,解離症群は「しばしば心的外傷の直後に生じる」との説明があります。ただ,これはあくまで病的な解離についてのことであり,また,病的な解離であっても,100%心的外傷が原因だとはいえません。

 ましてや,解離全般についての原因は幅広く,言及するのは意外とむずかしいものです。解離の目的論・原因論については,意外にも,次の質問に答えることで説明できそうです。

「記憶の破綻が解離なら,認知症も解離なの?」

 この疑問に答えるためには,「意識,記憶,同一性,情動,知覚,身体表象,運動制御,行動」の破綻が,ある共通の(おおむね無意識的な)目的のために起きる病態が解離である,という点がポイントになります。

 解離する目的(解離の心理的機能)について,Ludwigは,次の7つをあげています。
(1) 行動の自動化
(2) 労力の経済的効果的な利用
(3) 解決困難な葛藤の棚上げ的解消
(4) 現実の制約からの逃避
(5) 破局的な体験からの切り離し
(6) 情動のカタルティックな発散
(7) 集団帰属感の強化

 認知症における「記憶の破綻」には,少なくとも(1)~(7)のいずれの目的もあるとはいえません。認知症による「記憶障害」は,心的防衛機制ではなく,脳の機能の低下による結果だからです。ゆえに,認知症の「記憶の破綻」は,解離には当たらないのです。

「同一性(自分がたしかに自分であるという感覚)や意識の破綻が解離なら,役になりきっている役者や,ビートルズのコンサートで失神したファンも解離なの?」

 「役になりきっている役者」は,「没頭」という解離の適応的側面であり,「没頭」をもっと単純化したものが,Ludwigの挙げた(1)または(2),つまりは「外出するとき,無意識のうちに家の鍵を閉めている」「自転車に乗りながら口笛を吹く」といったものに当たります。

 コンサート中に失神したファンは,熱狂状態・トランス状態―こちらは,(6)または(7)に該当します―にあります。「このまま我を失って,おかしな行動に及ぶくらいなら,気を失ったほうがマシ」と,心が判断した結果かもしれませんし,「交感神経が最高に張り詰めると,草食動物が猛獣に出くわしたときのフリーズ現象と同等なことが起きる」からかもしれません。もちろん,「高速道路催眠現象」が死亡事故につながるように,コンサートでトランス状態に没入して転倒して頭を打った結果,大怪我を負うこともないわけではありませんが,いずれにせよ,正常な解離の範疇といえるでしょう。

 そして,最も病的とされる解離は,(3)(4)(5)の心理的機能を担っています。

 

2017年2月 4日

第1回USPT研究会主催ワークショップ開催報告

 2017年1月29日(日),第1回USPT研究会主催ワークショップが愛知県名古屋市で開催されました。このような機会と会場をご提供くださった名古屋市立大学の関係者様に,深く感謝いたします。

 今回は,53名の医師・臨床心理士などの先生方にご参加いただきまして,これまで以上に鋭い質問が飛び交いました。また,参加者は,実技演習にも本当に熱心に取り組んでくださって,充実した会となりました。ここに,厚く御礼を申し上げます。

2017年1月15日

一般向け講演会の開催

 みなさま,明けましておめでとうございます。

 USPT研究会では,これまで医療・心理職向けの勉強会・ワークショップ等を行ってきましたが,今回はじめて一般向けの講演会を開催することになりました。一般の方向けではありますが,もちろん医療・心理職の方もご参加いただけます。

 第1回目を記念して,日本で初めてUSPTの研究・発表を行った小栗康平医師が,どのような経緯でUSPTを確立してきたのか,自らの経験・体験をお話しいたします。

 また、セラピスト十寺智子がデモンストレーション(公開セッション)を行います。トラウマケア,インナーチャイルドの癒しなどに興味のある方にも、ご参考にしていただけます。この貴重な機会をぜひお役立てください。

【開催概要】
日時 2017年3月12日(日)13:30~16:30
   (13:15受付開始)
会場 ヒカリエ カンファレンス Room D
    東京都渋谷区渋谷2-21-1 渋谷ヒカリエ11階
定員 50名(先着順)
会費 4,000円(会員・非会員問わず)

 講演会 お申込みはこちらから

2016年12月 2日

追悼 安克昌先生

 2000年12月2日。16年前の本日,1人の卓越した精神科医が,若くしてこの世を去りました。安克昌(あん かつまさ)先生,享年39歳。

 1995年,神戸大学精神科の医局長だった安先生は,阪神・淡路大震災発生直後から,被災地での活動に着手しました。そして,震災の混乱が落ち着いたあとは,いっそう解離性同一性障害の治療に情熱を注ぐようになりました。彼の功績が今も語り継がれるのは,心的外傷を抱えた患者たちに対し,綺麗事だけではすまない,泥まみれの臨床を実践し続けたからです。彼の存在なくして,わが国の解離性障害の臨床を語ることはできません。

 安先生と中井久夫先生が,互いに精神科医として袖振りあった期間が16年間。そして,肝臓がんで安先生が亡くなったあと,それと同じだけの年月が経ちました。安克昌先生は,永遠に若い。あまりにも,いつまでも,若いままです。現時点でさえ,USPT理事の誰よりも若い。若くして彼の成し遂げたことの多さに思いを馳せるほど,彼がもし今も...という念を捨て去ることは難しくなります。。

 しかしながら,今日を生きる私たちの手元には,安先生が残してくれた臨床知があります。それをもとに,解離臨床を更なる次元へと高めていくことも,USPT研究会の役割であると考えています。

2016年11月30日

森田療法学会 発表報告

 2016年11月25日・26日に,大田区産業プラザPiOにおいて,第34回 日本森田療法学会学術大会が開催されました。

 その中で,本庄児玉病院の新谷宏伸医師が,一般演題「森田療法とUSPT(タッピングによる潜在意識下人格の統合法)第1報 ―森田神経質の奥底にあるやもしれぬ解離性障害の物語―」の発表を行いました。

 心的外傷体験を不問に付す森田療法に対して,USPTは心的外傷のもととなった過去の体験を探る治療法です。USPTは,過去の体験とそれにまつわる記憶・感覚・感情の探求を潜在意識レベルで行います。森田療法でも内的自然(感情体験)をふくらませること,「純な心」を体得することを目指すという点において,無意識の領域を非常に大切にする治療法だといえます。アプローチ法は異なりますが,様々な共通点があるのかもしれません。

 森田正馬先生が催眠術への傾倒を手放し,森田療法開発への道を辿った,その流れを逆行することもまた,治療の道の1つかもしれません。さすが森田療法家の集まる学会だけあり,「どんな疾患も森田療法で治すべき」といった「べき思考」にとらわれる治療者は見当たらず,熱気あふれる雰囲気のセッションでした。

 おわりに,このような発表の機会を与えたくださった,大会長の東邦大学医学部精神医学講座・水野雅文教授に厚く御礼申し上げます。

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